最終更新日2024年4月14日
コンサルティング業界の最新の平均年収ランキングTOP60をまとめました。公開データのデスクトップ調査からコンサル会社の平均年収をランキング化しました。トップ20社の結果、トップ3社の高年収の要因、21~40位の結果、41~60位の結果をまとめています。
■平均年収の調査概要
調査対象:コンサルティング会社60社
調査時期:2023年11月下旬
調査方法:公開データのデスクトップ調査(IR資料、専門誌、口コミサイト)
調査機関:FCON編集部(大手コンサルティング会社の勤務経験者含む)
コンサルティング業界の最新平均年収ランキングTOP60
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【トップ20社】
1位M&Aキャピタル、2位DI、3位BCG、上位は中小M&A・戦略コンサル
ランキング1位はM&Aキャピタルパートナーズ(3,161万円)、2位に大差をつけ平均年収3,000万円を超えている。同業の中小M&Aコンサル、4位ストライク(1,438万円)、10位日本M&Aセンター(1,243万円)もトップ10に入った。
2位ドリームインキュベータ(1,776万円)、3位ボストン・コンサルティング・グループ(1,483万円)がランクイン。同業の戦略コンサルも、すべての会社がトップ20に入った。5位カーニー(1,385万円)、6位ローランドベルガー(1,283万円)、7位ベイン・アンド・カンパニー(1,254万円)、8位マッキンゼー・アンド・カンパニー(1,245万円)、16位アーサー・ド・リトル(1,029万円)。ランク入りした戦略コンサル計7社の平均値は1,351万円と高い。
20位以内には、FASコンサル(KPMG FAS、PwCアドバイザリー、フロンティア・マネジメント、デロイト・トーマツ・ファイナンシャルアドバイザリー)、中規模の総合コンサル(クニエ、ライズ・コンサルティング・グループ、リッジラインズ、シグマクシス)が多くランクインした。
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\トップ3社を詳しく/
【トップ3社の動向】
M&Aキャピタル、DI、BCGの高年収の要因
平均年収トップのM&Aキャピタルパートナーズは、中小企業の経営者の高齢化による強い事業承継ニーズを背景に中小M&Aコンサルが活況。M&A仲介の成果報酬を収益源に、比較的少人数で機能するレバレッジの効くビジネスモデルが円滑に回り、一般社員も含め、高いインセンティブ給与が支払われている。高い平均年収を負担しつつも社員1人当たりが純利益で2,000万円を稼いでいる。
2位ドリームインキュベータは、戦略コンサルと合わせて行う事業投資で、2023年度に投資先のアイペット社を売却、過去最高の純利益115億円を記録した。その事業投資の利益分を社員に還元したことが高い年収の要因とみられる。
3位ボストン・コンサルティング・グループ含む、いわゆる外資戦略コンサルは、日系コンサルに比べて年収水準がワンランク高い。歴史的に積み上げてきたブランド価値、大企業の経営層とのリレーションシップが強く、競合コンサルに比べ高い単価でプロジェクトを販売できている。
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\ランキング中位は/
【ランキング21~40位】
上位はBIG4総合コンサル、メガ外資、勢いある日系コンサル
ランキング21~40位は、BIG4が上位。21位PWCコンサルティング(951万円)、23位デロイト・トーマツコンサルティング(942万円)、27位EYストラテジー・アンド・コンサルティング(909万円)、28位KPMGコンサルティング(900万円)となった。グローバルで数十万人規模のメガ外資、25位日本IBM(916万円)、26位キャップジェミニ(913万円)、32位アクセンチュア(866万円)に加えて、成長に勢いのある日系コンサル、29位PKSHA Technology(892万円)、30位ベイカレント・コンサルティング(873万円)も上位にランクインした。
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\ランキング下位は/
【ランキング41~60位】
単価低い中小経営、IT、シンクタンク多い
ランキング41~60位は、案件単価が相対的にやや低い中小経営コンサル、ITコンサル、シンクタンクが多くランクインした。
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\コンサル業界全体は/
コンサル業界全体の平均年収とバラツキ
コンサル業界全体の平均年収は945万円であった。上位3割が平均年収1,000万円以上だが、下位4割は800万円未満で、コンサル会社間で平均年収に一定の開きがみられる。
■基礎データ
平均値(Mean Score) | 945万円 |
---|---|
標準偏差(Standard Deviation) | 383万円 |
最大値(Maximum Score) | 3,161万円 |
第3四分位数(75% Score) | 1,033万円 |
中央値(Median Score) | 871万円 |
第1四分位数(25% Score) | 703万円 |
最小値(Minimum Score) | 464万円 |
■データ分布表1
区分 | 社数 | 割合(%) | 計社数 | 累計(%) |
---|---|---|---|---|
1,000万円以上 | 19社 | 32% | 19社 | 32% |
800万円以上1,000万円未満 | 19社 | 32% | 38社 | 63% |
800万円未満 | 22社 | 37% | 60社 | 100% |
■データ分布表2
区分 | 社数 | 割合(%) | 計社数 | 累計(%) |
---|---|---|---|---|
1,500万円以上 | 2社 | 3% | 2社 | 3% |
1,400万円代 | 2社 | 3% | 4社 | 7% |
1,300万円代 | 1社 | 2% | 5社 | 8% |
1,200万円代 | 5社 | 8% | 10社 | 17% |
1,100万円代 | 2社 | 3% | 12社 | 20% |
1,000万円代 | 7社 | 12% | 19社 | 32% |
900万円代 | 9社 | 15% | 28社 | 47% |
800万円代 | 10社 | 17% | 38社 | 63% |
700万円代 | 7社 | 12% | 45社 | 75% |
600万円代 | 13社 | 22% | 58社 | 97% |
600万円未満 | 2社 | 3% | 60社 | 100% |
■ランキング入りしたコンサル会社の抽出方法について
・2023年11月時点における、上場企業のIR資料、専門誌等の公開データ、コンサル業界関係者のインタビューから得たコンサル会社の情報を総合的に分析して、コンサル業界を代表する60社を独自に抽出した。
・除外条件として、コンサル会社と判断しても、社員数の規模や事業内容を踏まえてコンサル業界に対する影響度が相対的に低いと判断した会社は除外した。また、コンサル・グループとして同一の資本で複数のコンサル会社を展開する場合は、グループ内で社員数が相対的に多い会社を上限2社でグループを代表するコンサル会社として抽出し、その他のコンサル会社は除外した。
■抽出会社60社一覧
M&Aキャピタルパートナーズ、ドリームインキュベータ、ボストン・コンサルティング・グループ、ストライク、カーニー、ローランドベルガー、ベイン・アンド・カンパニー、マッキンゼー・アンド・カンパニー、KPMG FAS、日本M&Aセンター、クニエ、ライズ・コンサルティング・グループ、経営共創基盤、PwCアドバイザリー、フロンティア・マネジメント、アーサー・ド・リトル、デロイト・トーマツ・ファイナンシャルアドバイザリー、リッジラインズ、シグマクシス、野村総合研究所、PWCコンサルティング、マーサー・ジャパン、デロイトトーマツコンサルティング、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、日本IBM、キャップジェミニ、EYストラテジー・アンド・コンサルティング 、KPMGコンサルティング、PKSHA Technology、ベイカレント・コンサルティング、日立コンサルティング、アクセンチュア、リクルートマネジメント・ソリューションズ、三菱総合研究所、イグニション・ポイント、 山田コンサルティンググループ、NTTデータ経営研究所、アビームコンサルティング、リンクアンドモチベーション、ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ、アバナード、大和総研、リブコンサルティング、ブレインパッド、マネジメントソリューションズ、ビジネスブレイン太田昭和、フューチャー、日本総合研究所、タナベコンサルティング、みずほリサーチ&テクノロジーズ、HEROZ、電通デジタル、船井総合研究所、ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング、日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ、レイヤーズ・コンサルティング、リヴァンプ、プロレド・パートナーズ、INTLOOP、いつも
■コンサル会社の平均年収の数値について
・上場するコンサル会社は、2023年11月時点における最新のIR資料から平均年収の数値を取得した。
・非上場のコンサル会社で平均年収を非公開とする場合は、2023年11月時点における目安30以上のサンプル数が確認できた口コミサイトが一般公開する平均年収の最新数値を確認し、コンサル業界関係者の判断で数値に明らかに乖離があると判断した場合を除き、その数値を採用した。そのため、平均年収を非公開とするコンサル会社の平均年収は、最新の平均年収の実態を必ずしも表しているとは限らない。
\年収を上げる方法/
年収を上げる新たな働き方「フリーコンサル」とは?
フリーコンサルとは、フリーランスとして働くコンサルタントのことをいいます。会社組織に属さず、個人事業主として顧客と契約を結び、コンサル案件を請け負います。近年、コンサルタントの新しい働き方として注目されています。
フリーコンサルは、会社員の固定給とは異なり、ご自身で働いた分だけ収入が増えることが特徴です。一般的に、フリーコンサルで案件を受注すると、会社の利益や管理費用分が差し引かれなくなるため、同じ業務量でも収入が1.2~1.8倍に増えるケースが多いとされています。高収入を得る新しいエグゼクティブキャリアとしての認知度も高まりつつあります。
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